脳神経内科でよく見受けられる病気
頭痛(片頭痛、緊張型頭痛など)、認知症(アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症、前頭側頭葉型認知症など)、パーキンソン関連疾患(パーキンソン病、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、多系統萎縮症、脳血管性パーキンソニズム、薬剤性パーキンソニズム、正常圧水頭症など)、脳卒中(脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血、くも膜下出血など)、てんかん、神経感染症(髄膜炎・脳炎)、末梢神経障害(ギランバレー症候群など)、重症筋無力症、そのほか神経難病(脊髄小脳変性症、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症など)
頭痛
頭痛は「よくある症状」と思われがちですが、その原因や種類はさまざまで、適切な診断と治療によって大きく改善できることが多い症状です。片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などの一次性頭痛から、病気が原因で起こる二次性頭痛まで、注意すべきポイントは異なります。当院では脳神経内科専門医が症状を丁寧に評価し、患者さま一人ひとりに合わせた治療をご提案します。
認知症
認知症とは認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。アルツハイマー型認知症や血管性認知症など原因はさまざまで、早期発見・早期対応がとても重要です。当院では、もの忘れの相談から検査、治療まで丁寧にサポートいたします。「年齢のせいかも」と感じた段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
パーキンソン病
パーキンソン病は、脳内のドパミン不足が原因で起こる神経変性疾患で、手のふるえ、動作の遅れ、筋肉のこわばり、歩きにくさなどが徐々に進行します。頻度の高い神経変性疾患で、加齢が重要な危険因子とされています。早期診断と適切な薬物治療、リハビリテーション等により、生活の質を大きく保つことが可能です。気になる症状があればお気軽にご相談ください。
脳卒中
脳卒中は、脳の血管が詰まる「脳梗塞」と、血管が破れる「脳出血・くも膜下出血」に分類され、いずれも命や生活機能に深刻な影響を及ぼす疾患です。日本で最も多いのが脳梗塞で、脳卒中の7割を占め、次いで脳出血が2割、くも膜下出血が1割といわれています。発症は突然で、片側のまひ・しびれ、言葉が出にくい、激しい頭痛、ふらつき、視野の異常などが代表的な症状です。これらのサインを自覚した場合、一刻も早い受診が後遺症を最小限に抑える鍵となります。急性期治療に加え、脳卒中後には再発予防や生活機能維持のための継続的な管理が重要です。当院では、血圧・血糖・脂質のコントロール、生活習慣の見直し、再発予防薬の管理などを含め、患者さま一人ひとりに合わせた総合的なサポートを行っています。
てんかん
てんかんは、脳内神経細胞の過剰な電気的興奮に伴い、けいれんや意識障害などを発作的に起こす脳の病気です。意識を失って倒れる大きな発作だけでなく、数秒間ぼんやりする、手が勝手に動くなど、一見わかりにくいタイプの発作もあります。年齢を問わず発症し、原因疾患が見つからない特発性(一次性)のてんかんと、脳梗塞・脳出血、脳腫瘍、脳炎など脳の病気が原因となっている症候性(二次性)のてんかんがあります。てんかんの診断で最も大切なのは発作のタイプを知ることで、それにより適切な抗てんかん薬治療で発作が起きないように興奮を抑えることが基本となります。また、生活上の注意点や運転に関する相談、周囲の方への対応方法なども含め、気になることがあればご相談ください。
髄膜炎・脳炎
髄膜炎・脳炎は、脳や脊髄を包む髄膜、あるいは脳そのものに炎症が起こる重大な疾患です。発熱、強い頭痛、意識の変化、けいれん、首のこわばりなどが代表的な症状で、早期診断・早期治療が予後を大きく左右します。原因はウイルス・細菌・自己免疫など多岐にわたり、適切な検査と迅速な治療が不可欠です。髄膜炎や脳炎が疑われた場合は当院と連携する総合病院をご紹介します。
末梢神経障害
末梢神経障害は、脳と脊髄から全身へ伸びる末梢神経が障害されることで、しびれ、痛み、感覚低下、筋力低下などが生じる状態です。原因は糖尿病、ビタミン不足、免疫異常(ギランバレー症候群など)、薬剤性と多様で、正確な診断が治療の鍵となります。手足のしびれや痛みでお困りの場合は、お気軽にご相談ください。
重症筋無力症
重症筋無力症は、神経と筋肉の間の信号伝達が障害され、筋力が低下しやすくなる自己免疫性の疾患です。まぶたが下がる、ものが二重に見える、話しにくい、飲み込みにくい、手足が疲れやすいなど、症状は日内変動を伴うことが特徴です。適切な検査・治療により症状のコントロールが可能です。当院では専門的な評価を行い適切な薬物治療を継続していきます。症状増悪時には総合病院とも連携しご紹介させていただきます。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
筋萎縮性側索硬化症は、運動神経細胞が徐々に障害され、筋力低下や筋萎縮が進行する疾患です。手足の力が入りにくい、話しづらい、飲み込みにくいなどが主な症状で、徐々に日常生活に支援が必要になります。筋萎縮性側索硬化症の診断は、とくに症状が軽い初期には難しいため、脳神経内科を受診することをお勧めします。