健康診断で「肝機能障害」を指摘されたら ~放置せずに原因を調べることが大切です~|淀川区東三国駅徒歩4分|きくかわ内科・脳神経・消化器クリニック

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健康診断で「肝機能障害」を指摘されたら ~放置せずに原因を調べることが大切です~

健康診断で「肝機能障害」を指摘されたら ~放置せずに原因を調べることが大切です~|淀川区東三国駅徒歩4分|きくかわ内科・脳神経・消化器クリニック

2026年8月07日

健康診断や人間ドックの結果で、「AST(GOT)」「ALT(GPT)」「γ-GTP」が高いと言われたことはありませんか?

「お酒を飲みすぎたのかな」「疲れていただけかもしれない」と思ってそのままにしている方も少なくありません。しかし、肝機能障害の背景には、脂肪肝やアルコールだけでなく、ウイルス性肝炎、薬剤、自己免疫の病気などさまざまな原因が隠れていることがあります。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなり病気が進行するまで自覚症状が出にくいことが特徴です。そのため、健康診断で肝機能異常を指摘されたことは、早期発見の大切なサインともいえます。

今回は、肝機能障害についてわかりやすくご紹介します。

肝臓はどのような働きをしているの?

肝臓は体の中で最も大きな臓器の一つで、生命維持に欠かせないさまざまな働きを担っています。
主な役割は、
・栄養を貯蔵する
・エネルギーを作る
・薬やアルコールを分解する
・有害物質を解毒する
・胆汁を作る
・血液を固めるための物質を作る
などです。
このように肝臓は24時間休むことなく働いている重要な臓器です。

肝機能障害とは?

肝機能障害とは、肝臓の細胞が障害を受けたり、胆汁の流れに異常が起こったりすることで、血液検査の値が高くなる状態を指します。
健康診断でよくみられる項目には、
・AST(GOT)
・ALT(GPT)
・γ-GTP
・ALP
・ビリルビン
などがあります。
特にASTとALTは肝細胞が障害されると血液中へ漏れ出すため、肝臓の炎症や障害を反映する重要な指標です。
γ-GTPはアルコールや胆道系の異常、脂肪肝などで上昇しやすい検査です。

肝機能障害の主な原因

脂肪肝

現在、日本で最も多い原因です。

肝臓に中性脂肪がたまった状態で、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧などと深く関係しています。

近年ではアルコールをほとんど飲まない方にも脂肪肝が増えています。

初期には症状がありませんが、一部は炎症を伴う脂肪肝炎へ進行し、さらに肝硬変や肝がんへ進展することがあります。

アルコール性肝障害

長期間にわたる飲酒によって肝臓が障害される病気です。

γ-GTPが高くなる傾向があります。

毎日飲んでいる方だけでなく、週末に大量飲酒をする方でも肝機能異常を起こすことがあります。

ウイルス性肝炎

B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染によって起こります。

感染していても症状がないことが多く、健康診断で初めて見つかることもあります。

放置すると慢性肝炎、肝硬変、肝がんへ進行することがあるため、早期発見・早期治療が重要です。

薬剤性肝障害

処方薬だけでなく、市販薬、漢方薬、健康食品、サプリメントなどでも起こることがあります。

「健康のために飲んでいたサプリメントが原因だった」というケースもあります。

新しい薬を飲み始めた後に肝機能異常が出た場合には、必ず医師へ相談してください。

自己免疫性肝疾患

自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎など、免疫の異常によって肝臓が障害される病気です。

女性に多くみられ、疲労感やかゆみなどを伴うことがあります。

肝機能障害の症状

初期の肝機能障害では、多くの方に自覚症状がありません。
そのため、健康診断で偶然発見されることが非常に多いのです。
進行すると、
・全身のだるさ
・食欲低下
・吐き気
・体重減少
・黄疸
・尿の色が濃い
・皮膚のかゆみ
・足のむくみ
・お腹に水がたまる
などの症状が現れることがあります。
ここまで進行している場合には、肝硬変など重い病気になっている可能性もあります。

健康診断でAST・ALTが高いと言われたら

最も大切なのは「放置しないこと」です。
一度だけ軽度に上昇している場合には、一時的な飲酒、運動、薬剤などが影響していることもあります。
しかし、
・数値が高い
・何年も高い状態が続いている
・徐々に悪化している
場合には詳しい原因検索が必要です。
特にALTが高い場合には脂肪肝や慢性肝炎などが隠れていることがあります。

どのような検査をするの?

肝機能障害が疑われた場合には、
・血液検査
・腹部超音波(エコー)検査
などを行います。
腹部エコーでは、
・脂肪肝
・肝腫瘍
・肝硬変
・胆石
・胆のうや胆管の異常
などを確認することができます。
体への負担が少なく、多くの情報が得られる重要な検査です。

肝機能障害の治療

治療は原因によって異なります。

脂肪肝の場合

最も重要なのは生活習慣の改善です。
特に、
・体重を5~10%減らす
・適度な運動
・糖質・脂質の摂りすぎを控える
・夜食を減らす
ことで肝機能が改善することがあります。

アルコール性肝障害の場合

飲酒量を減らす、あるいは禁酒することが基本です。

ウイルス性肝炎の場合

B型肝炎では病状に応じて抗ウイルス薬を使用します。

C型肝炎では内服薬による治療で高率にウイルスを排除できるようになっています。

肝機能障害を予防するには

肝臓を守るためには日頃の生活習慣が重要です。
・適正体重を維持する
・バランスの良い食事
・適度な運動
・飲酒量を控える
・サプリメントを過信しない
定期的な健康診断
これらが肝臓病予防につながります。

放置するとどうなる?

肝機能障害を長期間放置すると、
・慢性肝炎
・肝線維化
・肝硬変
・肝不全
・肝がん
へ進行する可能性があります。
特に脂肪肝だから大丈夫と思っていても、一部では肝硬変や肝がんに進展することが分かっています。
そのため、「軽度だから様子を見よう」と自己判断しないことが大切です。

まとめ

肝機能障害は健康診断でよく見つかる異常ですが、その背景には脂肪肝、アルコール、ウイルス性肝炎、薬剤、自己免疫性肝疾患などさまざまな原因があります。

肝臓は自覚症状が出にくい臓器であるため、健康診断で異常を指摘されたことは早期発見の大切な機会です。原因を調べ、適切な治療や生活習慣の改善を行うことで、多くの場合は改善が期待できます。

当院では、肝機能異常の原因検索から脂肪肝やウイルス性肝炎の診断・治療、生活習慣病の管理まで幅広く対応しています。健康診断で「AST」「ALT」「γ-GTP」が高いと言われた方、脂肪肝を指摘された方、お酒をよく飲まれる方は、お気軽にご相談ください。早めの受診が将来の肝硬変や肝がんの予防につながります。

当院は脳神経疾患・消化器疾患を専門とするクリニックです。生活習慣病や発熱、健診など一般内科に関しても対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
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