もの忘れが気になる方へ ~知っておきたい「もの忘れ」と認知症の基礎知識~|淀川区東三国駅徒歩4分|きくかわ内科・脳神経・消化器クリニック

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もの忘れが気になる方へ ~知っておきたい「もの忘れ」と認知症の基礎知識~

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2026年6月26日

「最近、人の名前がなかなか思い出せない」「何を取りに来たのか忘れてしまう」「同じことを何度も確認してしまう」

年齢を重ねるにつれて、このような“もの忘れ”を自覚する方は少なくありません。また、ご家族から「最近、同じ話を繰り返すようになった」「約束を忘れることが増えた」と相談を受けて受診されるケースもあります。

しかし、一口に「もの忘れ」といっても、加齢による自然な変化から認知症の初期症状まで、その原因はさまざまです。過度に心配する必要のない場合もあれば、早めの診断や治療が望ましい場合もあります。

今回は、もの忘れについて知っておきたい基礎知識をご紹介します。

「年のせい」と「病気によるもの忘れ」の違い

年齢とともに記憶力が少しずつ低下することは誰にでも起こります。
例えば、
人の名前がすぐに出てこない
物を置いた場所を忘れる
昔より覚えるのに時間がかかる
といった変化は、加齢に伴う自然な現象としてみられます。
一方で、認知症など病気によるもの忘れでは、記憶そのものが抜け落ちてしまうことがあります。
例えば、
加齢によるもの忘れでは
「昨晩の夕食の内容が思い出せない」
という状態になります。
一方、認知症では
「夕食を食べたこと自体を忘れている」
という状態になることがあります。
また、加齢によるもの忘れでは忘れたことを自覚していることが多いのに対し、認知症では本人に自覚が乏しいことも少なくありません。

認知症とはどのような病気?

認知症とは、脳の病気や障害によって認知機能が低下し、日常生活に支障をきたした状態を指します。
認知機能には、
記憶する力
判断する力
計画を立てる力
言葉を理解する力
時間や場所を認識する力
などが含まれます。
認知症になると、単にもの忘れが増えるだけでなく、これらの機能が徐々に低下していきます。
その結果、
薬の管理ができなくなる
金銭管理が難しくなる
道に迷う
家事や仕事の段取りができなくなる
など、日常生活に影響が出てきます。

認知症の主な種類

認知症にはいくつかの種類があります。

アルツハイマー型認知症
最も多い認知症です。
脳内に異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞が徐々に減少することで発症します。
初期には新しい出来事を覚えにくくなることが特徴です。
例えば、
同じ話を繰り返す
約束を忘れる
何度も同じ質問をする
などの症状がみられます。
ゆっくりと進行することが多く、早期発見・早期介入が重要です。

血管性認知症
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によって起こる認知症です。
障害された脳の部位によって症状が異なります。
特徴として、
記憶力は比較的保たれる
注意力や判断力が低下する
歩行障害を伴う
などがあります。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病との関連が強いため、予防にはこれらの管理が重要です。

レビー小体型認知症
脳内にレビー小体という異常なたんぱく質が蓄積することで起こります。
特徴として、
認知機能の変動
幻視
パーキンソン症状
睡眠中の異常行動
などがあります。
「家の中に知らない人が見える」「動物が見える」といった幻視が比較的早期からみられることがあります。

前頭側頭型認知症
比較的若い年代で発症することもある認知症です。
記憶障害よりも、
性格変化
社会的ルールを守れなくなる
同じ行動を繰り返す
などが目立つことがあります。
ご本人よりも周囲の方が異変に気付くケースが少なくありません。

軽度認知障害(MCI)とは

最近では「MCI(軽度認知障害)」という言葉を耳にする機会も増えています。

MCIとは、

「年齢相応以上の認知機能低下はあるが、まだ認知症とはいえない状態」

を指します。

本人や家族はもの忘れを自覚しているものの、日常生活はほぼ自立している状態です。

MCIのすべてが認知症へ進行するわけではありませんが、一部は認知症へ移行するとされています。

そのため、早い段階で生活習慣の見直しや適切な評価を受けることが重要です。

認知症以外でももの忘れは起こる

もの忘れの原因は認知症だけではありません。
例えば、
睡眠不足
ストレス
うつ病
不安障害
甲状腺機能低下症
ビタミン欠乏
薬剤の影響
などでも記憶力や集中力の低下が起こることがあります。
特に高齢者では複数の薬を服用していることが多く、薬剤の影響が関係している場合もあります。
また、うつ病では「考えがまとまらない」「覚えられない」と感じることがあり、認知症と似た症状を示すことがあります。
このような場合は原因に対する治療によって改善が期待できます。

どのような症状があれば受診を考えるべき?

次のような変化がみられる場合は、一度医療機関へ相談することをおすすめします。
同じ話を何度も繰り返す
約束や予定を頻繁に忘れる
薬の飲み忘れが増えた
金銭管理が難しくなった
道に迷うようになった
料理や家事の手順がわからなくなった
性格が変わった
以前できていた仕事や作業が難しくなった
ご本人が自覚していない場合でも、ご家族が変化に気付くことがあります。
特に日常生活への影響が出始めている場合は、早めの相談が大切です。

もの忘れ外来では何をするの?

もの忘れ外来や脳神経内科では、まず詳しい問診を行います。
いつ頃から症状があるのか
どのような場面で困っているのか
生活への影響はあるか
ご家族から見た変化はあるか
などを確認します。
その後、
認知機能検査
神経学的診察
血液検査
頭部CTなど画像検査
などを組み合わせて原因を調べます。
認知症以外の病気が隠れていないかを確認することも重要です。

まとめ

もの忘れには、加齢による自然な変化から認知症やその他の病気によるものまで、さまざまな原因があります。特に認知症は早期発見・早期対応によって生活の質を維持できる可能性があります。

最近もの忘れが増えたと感じる方、ご家族の変化が気になる方は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。当院では脳神経内科専門医として、認知機能の評価や画像検査を含めた診察を行い、一人ひとりの状況に応じた診療を心がけています。早めの相談が、これからの生活を安心して過ごすための第一歩になります。

当院は脳神経疾患・消化器疾患を専門とするクリニックです。生活習慣病や発熱、健診など一般内科に関しても対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
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