逆流性食道炎とは? ~胸やけだけではない、身近な消化器の病気~|淀川区東三国駅徒歩4分|きくかわ内科・脳神経・消化器クリニック

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逆流性食道炎とは? ~胸やけだけではない、身近な消化器の病気~

逆流性食道炎とは? ~胸やけだけではない、身近な消化器の病気~|淀川区東三国駅徒歩4分|きくかわ内科・脳神経・消化器クリニック

2026年7月17日

「食後に胸が焼けるように熱くなる」「酸っぱいものが上がってくる」「のどに違和感が続く」。このような症状はありませんか?

これらは**逆流性食道炎(胃食道逆流症:GERD)**でよくみられる症状です。近年、日本では食生活の欧米化や高齢化、肥満の増加などを背景に患者さんが増えており、とても身近な病気となっています。

「胃の調子が悪いだけ」「年齢のせいだから仕方ない」と思って我慢している方も少なくありませんが、適切な治療によって症状が改善することが多く、放置すると食道に炎症が続き、まれに合併症を引き起こすこともあります。

今回は、逆流性食道炎についてわかりやすくご紹介します。

逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎とは、胃の中の胃酸や消化液が食道へ逆流し、食道の粘膜に炎症を起こす病気です。

胃は強い胃酸から粘膜を守る仕組みを持っていますが、食道にはそのような防御機能が十分ではありません。そのため、胃酸が繰り返し逆流すると食道が傷つき、炎症が起こります。

胃と食道の境目には「下部食道括約筋」という筋肉があり、通常は胃酸が逆流しないように働いています。しかし、この筋肉の働きが弱くなったり、お腹の圧力が高くなったりすると、胃酸が食道へ逆流しやすくなります。

逆流性食道炎が増えている理由

以前は日本人には少ない病気と考えられていましたが、現在では多くの方が悩まされています。
増加している背景には、
・食生活の欧米化
・肥満
・高齢化
・食べ過ぎ
・脂っこい食事
・ストレス
・ピロリ菌感染者の減少
など、さまざまな要因があると考えられています。
また、高齢になると食道の動きや筋力が低下し、胃酸が逆流しやすくなることも理由の一つです。

主な症状

逆流性食道炎というと「胸やけ」のイメージがありますが、それ以外にもさまざまな症状があります。

代表的な症状は次のとおりです。

胸やけ

最も多い症状です。
胸の中央からみぞおちにかけて、焼けるような不快感や熱い感じがします。
特に、
・食後
・横になったとき
・夜間
・前かがみになったとき
に悪化しやすいのが特徴です。

呑酸(どんさん)

胃酸や苦い液体、酸っぱいものが口まで上がってくる症状です。

「ゲップと一緒に酸っぱい液が上がる」と表現される方も多くいらっしゃいます。

胸の痛み

胃酸による刺激で胸が痛くなることがあります。

狭心症や心筋梗塞と区別が難しいこともあるため、突然の強い胸痛や息苦しさを伴う場合には、循環器疾患も考慮して速やかに受診することが重要です。

のどの症状

胃酸は食道だけでなく、のどまで逆流することがあります。
そのため、
・のどの違和感
・声のかすれ
・慢性的な咳
・のどに何か詰まった感じ
・のどを何度も払いたくなる
といった症状だけで受診される方も少なくありません。
耳鼻咽喉科で異常が見つからず、逆流性食道炎が原因だったというケースもあります。

原因・危険因子

逆流性食道炎は一つの原因だけで起こる病気ではありません。

代表的な危険因子として、

食生活

・食べ過ぎ
・夜遅い食事
・脂っこい料理
・甘いもの
・アルコール
・炭酸飲料
・コーヒー
などは胃酸の逆流を起こしやすくします。

肥満

お腹の脂肪が増えると腹圧が高くなり、胃酸が逆流しやすくなります。

体重を減らすだけで症状が改善する方も少なくありません。

食道裂孔ヘルニア

胃の一部が横隔膜より上へ入り込む病気です。

高齢者に多く、逆流性食道炎を起こしやすくなります。

加齢

加齢により食道の動きや括約筋の働きが弱くなり、逆流が起こりやすくなります。

喫煙・ストレス

喫煙は括約筋の働きを弱め、ストレスは胃酸分泌を増加させることがあり、どちらも症状を悪化させる要因となります。

どのように診断するの?

診断ではまず症状を詳しくお聞きします。
胸やけや呑酸など典型的な症状がある場合には、逆流性食道炎が疑われます。
必要に応じて**胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)**を行います。
胃カメラでは、
・食道の炎症
・潰瘍
・出血
・食道がん
・胃がん
・食道裂孔ヘルニア
などを確認することができます。
なお、症状があっても胃カメラで炎症が見つからない「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」というタイプもあります。そのため、症状と検査結果をあわせて診断することが大切です。

治療について

生活習慣の改善

治療の基本は生活習慣の見直しです。
例えば、
・食べ過ぎを避ける
・腹八分目を心がける
・就寝2~3時間前までに夕食を済ませる
・食後すぐに横にならない
・減量する
・禁煙する
などが効果的です。
また、寝るときに上半身を少し高くすると、夜間の逆流を軽減できることがあります。

薬物療法

症状が強い場合には薬による治療を行います。
最もよく使用されるのは**プロトンポンプ阻害薬(PPI)カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)**です。
これらは胃酸の分泌を強力に抑え、食道の炎症を改善します。
患者さんによっては、
・胃の動きを改善する薬
・制酸薬
・粘膜保護薬
などを組み合わせることもあります。
症状が改善しても自己判断で中止せず、医師と相談しながら治療を続けることが大切です。

放置しても大丈夫?

「胸やけくらいなら我慢できる」と放置してしまう方もいます。
しかし、長期間炎症が続くと、
・食道潰瘍
・食道狭窄
・出血
などを起こすことがあります。
また、長年にわたり胃酸が逆流すると、食道の粘膜が胃に似た組織へ変化するバレット食道を生じることがあります。バレット食道そのものは症状がないこともありますが、一部では食道腺がんの発生母地となるため、適切な経過観察が必要です。
もちろん、過度に心配する必要はありませんが、症状が続く場合には一度検査を受けることをおすすめします。

胃カメラを受けた方がよい症状

次のような症状がある場合には、胃カメラによる詳しい検査をおすすめします。
・胸やけが何週間も続く
・市販薬を飲んでも改善しない
・飲み込みにくい
・食べ物がつかえる感じがする
・体重が減ってきた
・吐血や黒い便がある
・50歳以上で初めて強い症状が出た
これらは逆流性食道炎だけでなく、胃がんや食道がんなど他の病気が隠れている可能性もあるためです。

まとめ

逆流性食道炎は、胃酸が食道へ逆流することで起こる非常に身近な病気です。胸やけや酸っぱい液が上がってくる症状だけでなく、慢性的な咳やのどの違和感として現れることもあります。

多くの場合、生活習慣の改善と適切な薬物療法によって症状は改善します。一方で、症状が長く続く場合や、飲み込みにくさ、体重減少などを伴う場合には、胃カメラによる詳しい検査が必要です。

当院では、胸やけや胃の不快感などの診療はもちろん、胃カメラによる検査・診断・治療にも対応しています。「市販薬を飲んでも治らない」「最近胸やけが増えてきた」「のどの違和感が続いている」といった症状がありましたら、お気軽にご相談ください。早めに原因を確認することで、安心して毎日を過ごすことにつながります。

当院は脳神経疾患・消化器疾患を専門とするクリニックです。生活習慣病や発熱、健診など一般内科に関しても対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
東三国・新大阪・三国など大阪で、
・頭痛がある
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