2026年9月04日
「急に景色がぐるぐる回った」「ふわふわしてまっすぐ歩きにくい」「立ち上がったときにクラッとする」など、めまいを経験したことがある方は少なくありません。
めまいは非常に多い症状の一つですが、その原因はさまざまです。耳の病気によって起こることもあれば、脳の病気や血圧の変化、薬の影響などが原因となることもあります。
多くの場合、命に関わる病気ではありませんが、中には早急な対応が必要な病気が隠れていることもあります。
今回は、めまいの種類や主な原因、受診の目安について、できるだけわかりやすくご紹介します。
めまいにはさまざまな感じ方があります
「めまい」と一言でいっても、人によって感じ方はさまざまです。
症状の感じ方は、原因を考えるうえで重要な手がかりになります。
① 回転性めまい
自分や周囲の景色がぐるぐる回るように感じるめまいです。
「天井が回る」「部屋が回転している」と表現されることがあります。
耳の病気や、まれに脳の病気などで起こります。
② 浮動性めまい
身体がふわふわする、雲の上を歩いているような感じがするめまいです。
はっきりと景色が回るわけではありませんが、歩くと不安定に感じることがあります。
③ 立ちくらみのようなめまい
立ち上がったときなどに、目の前が暗くなる、クラッとするような症状です。
血圧の変化や脱水、不整脈、貧血などが原因となることがあります。
このように、めまいの感じ方を詳しく確認することで、原因をある程度考えることができます。
めまいはなぜ起こるのでしょうか?
私たちは、目から得られる情報、耳の奥にある平衡感覚を感じる器官、筋肉や関節から伝わる情報などを脳でまとめることで、身体のバランスを保っています。
この仕組みのどこかに問題が起こると、身体のバランスが崩れ、めまいを感じることがあります。
特に重要なのが、耳の奥にある「内耳」と呼ばれる部分です。
内耳には、身体の回転や傾き、加速などを感じ取る器官があります。
内耳から脳へ送られる情報に異常が起こると、実際には身体が動いていないにもかかわらず、「身体が動いている」「周囲が回っている」と感じることがあります。私たちは、目から得られる情報、耳の奥にある平衡感覚を感じる器官、筋肉や関節から伝わる情報などを脳でまとめることで、身体のバランスを保っています。
この仕組みのどこかに問題が起こると、身体のバランスが崩れ、めまいを感じることがあります。
特に重要なのが、耳の奥にある「内耳」と呼ばれる部分です。
内耳には、身体の回転や傾き、加速などを感じ取る器官があります。
内耳から脳へ送られる情報に異常が起こると、実際には身体が動いていないにもかかわらず、「身体が動いている」「周囲が回っている」と感じることがあります。
めまいの原因として多い耳の病気
めまいの原因として比較的多いのは、耳の病気です。
良性発作性頭位めまい症
めまいの原因としてよくみられる病気の一つです。
寝返りを打ったとき、起き上がったとき、上を向いたときなど、頭の位置を変えたときに突然めまいが起こることがあります。
多くの場合、数十秒から数分程度で症状が軽くなりますが、同じ動作をすると繰り返し起こることがあります。
耳の奥にある小さな結晶が、本来とは異なる場所に移動することが原因と考えられています。
メニエール病
繰り返すめまいに加えて、耳鳴り、難聴、耳が詰まったような感覚などを伴うことがあります。
めまいが比較的長く続くこともあり、症状を繰り返す場合があります。
前庭神経炎
突然強いめまいが起こり、数日間続くことがあります。
歩くことが難しくなるほど強いめまいが起こる場合もあります。
ただし、強いめまいだけでは耳の病気と脳の病気を区別できないこともあります。
そのため、症状によっては脳の検査が必要になります。
脳の病気が原因となるめまい
めまいの中には、脳の病気が原因となるものがあります。
特に注意が必要なのが、脳幹や小脳の脳梗塞、脳出血などです。
脳幹や小脳は、身体のバランスや運動を調整する重要な役割を担っています。
そのため、これらの部分に異常が起こると、強いめまいや歩行障害が起こることがあります。
注意が必要な症状として、次のようなものがあります。
このような症状を伴う場合は注意が必要です
① ろれつが回らない
② 顔や手足がしびれる
③ 手足に力が入りにくい
④ 物が二重に見える
⑤ まっすぐ歩けない
⑥ 急に強い頭痛が起こった
⑦ 意識がぼんやりする
これらの症状がある場合には、脳の病気の可能性も考える必要があります。
特に、突然発症した強いめまいに歩行障害や手足の症状を伴う場合は、早めの医療機関への受診が重要です。
血圧や心臓が原因となることもあります
めまいは耳や脳だけが原因とは限りません。
立ち上がったときにクラッとする場合には、一時的に脳へ流れる血液が少なくなることで症状が起こることがあります。
例えば、次のような原因が考えられます。
立ちくらみの原因として考えられるもの
① 脱水
② 血圧の低下
③ 起立性低血圧
④ 貧血
⑤ 不整脈
⑥ 薬の影響
特に、高齢の方や血圧の薬を使用している方では、薬の影響によって血圧が下がりすぎている場合もあります。
また、動悸や意識を失う症状を伴う場合には、心臓の病気についても確認が必要になることがあります。
めまいの診断では「いつ、どのように起こったか」が重要です
めまいの診察では、「めまいがある」という情報だけでは原因を判断することはできません。
症状がどのように始まったのかを詳しく確認することが重要です。
例えば、
① いつから症状が始まったのか
② 突然始まったのか、徐々に始まったのか
③ めまいは数秒で治まるのか、数時間続くのか
④ 頭を動かすと症状が起こるのか
⑤ 耳鳴りや難聴を伴うのか
⑥ 頭痛や手足のしびれを伴うのか
⑦ 過去にも同じような症状があったのか
といった情報が、診断の大切な手がかりになります。
受診する際には、症状が起こったときの状況をできるだけ詳しく医師に伝えることをおすすめします。
めまいではどのような検査を行うのでしょうか?
症状や診察の結果に応じて、必要な検査を選択します。
まず、血圧や脈拍を確認し、神経学的な診察を行います。
必要に応じて、血液検査や心電図などを行うこともあります。
脳の病気が疑われる場合には、CTなどの画像検査を検討します。
また、耳の病気が疑われる場合には、耳鼻咽喉科でより詳しい検査が必要になることもあります。
すべてのめまいに同じ検査が必要になるわけではありません。
症状や診察所見に合わせて、適切な検査を選択することが大切です。
めまいが起こったときの対処法
めまいが起こった場合は、まず転倒やけがを防ぐことが大切です。
急に歩き回ろうとせず、安全な場所で座るか横になりましょう。
ただし、症状によっては緊急性が高い場合があります。
すぐに医療機関への相談を検討したい症状
① 急に強いめまいが起こった
② 立つことや歩くことができない
③ ろれつが回らない
④ 手足に力が入らない
⑤ 物が二重に見える
⑥ 意識を失った
⑦ これまでにない強い頭痛がある
このような症状がある場合には、脳卒中などの可能性もあるため、早急な対応が必要です。
繰り返すめまいは一度ご相談ください
めまいは一度きりで改善することもありますが、何度も繰り返す場合には原因を調べることが大切です。
「いつものめまいだから大丈夫」と思っていても、これまでとは異なる症状が起こった場合には注意が必要です。
特に、症状が以前より強くなっている場合、めまいが長く続く場合、手足のしびれや歩きにくさを伴う場合には、一度医療機関へご相談ください。
まとめ
めまいは多くの方が経験する症状ですが、その原因はさまざまです。
耳の病気によって起こることもあれば、脳の病気、血圧の変化、心臓の病気、貧血などが原因となることもあります。
そのため、「めまいだから耳の病気だろう」と自己判断することはおすすめできません。
特に、突然起こった強いめまいや、ろれつが回らない、手足に力が入りにくい、まっすぐ歩けないなどの症状を伴う場合には、脳の病気が隠れている可能性もあります。
めまいの診断では、症状の感じ方だけでなく、いつ起こったのか、どのくらい続くのか、どのような症状を伴うのかを詳しく確認することが重要です。
「めまいを繰り返している」「以前とは違うめまいが起こった」「脳の病気が心配」と感じる場合には、お早めにご相談ください。
当院では、症状を丁寧に伺い、神経学的な診察を行ったうえで、必要に応じて検査や専門医療機関へのご紹介を行っています。めまいの原因を一緒に考え、適切な診断と治療につなげていきます。
当院は脳神経疾患・消化器疾患を専門とするクリニックです。生活習慣病や発熱、健診など一般内科に関しても対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
東三国・新大阪・三国など大阪で、
・頭痛がある
・もの忘れが気になる
・パーキンソン病じゃないか心配
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このようなお悩みがある方は、きくかわ内科・脳神経・消化器クリニックにご相談ください。