パーキンソン病の診断とは?~症状の特徴を丁寧に確認することが大切です~|淀川区東三国駅徒歩4分|きくかわ内科・脳神経・消化器クリニック

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パーキンソン病の診断とは?~症状の特徴を丁寧に確認することが大切です~

パーキンソン病の診断とは?~症状の特徴を丁寧に確認することが大切です~|淀川区東三国駅徒歩4分|きくかわ内科・脳神経・消化器クリニック

2026年9月25日

「最近、歩くのが遅くなった気がする」

「手が震えるようになった」

「以前より動作がゆっくりになった」

このような変化があると、「パーキンソン病ではないか」と心配になる方もいらっしゃると思います。

パーキンソン病は、脳の中で運動の調節に関係する「ドパミン」という神経伝達物質が減少することで、身体の動きにさまざまな変化が現れる病気です。

代表的な症状として、手足の震え、動作の遅さ、筋肉のこわばり、歩きにくさなどがあります。

一方で、これらの症状はパーキンソン病以外の病気でも起こることがあります。

そのため、パーキンソン病の診断では、症状の特徴や経過を詳しく確認し、必要に応じて検査を組み合わせながら診断していきます。

今回は、パーキンソン病の診断について、できるだけわかりやすくご紹介します。

パーキンソン病はどのような病気?

パーキンソン病では、脳の中にある「黒質」という部分の神経細胞が徐々に減少します。

黒質の神経細胞は、運動をスムーズに調節するために重要な「ドパミン」を作っています。

ドパミンが少なくなることで、身体の動きがスムーズに行いにくくなり、さまざまな運動症状が現れます。

ただし、パーキンソン病では運動症状だけが起こるわけではありません。

便秘、嗅覚の低下、睡眠の異常、立ちくらみなど、運動とは直接関係しない症状が先に現れることもあります。

パーキンソン病の代表的な症状

パーキンソン病を疑ううえで重要なのが、身体の動きに現れる特徴的な症状です。

① 手足の震え(振戦)

安静にしているときに、手や指などが規則的に震えることがあります。

特に、何もしていないときに震えが目立ち、手を動かすと軽くなることがあります。

ただし、手の震えがあるからといって、必ずパーキンソン病とは限りません。

本態性振戦など、ほかの病気でも手の震えは起こります。

② 動作が遅くなる(動作緩慢)

パーキンソン病では、身体を動かすスピードが遅くなることがあります。

例えば、

① 歩くスピードが遅くなった

② ボタンをかけるのに時間がかかる

③ 字を書くのが遅くなった

④ 箸や着替えなどの動作に時間がかかる

⑤ 顔の表情が少なくなった

といった変化がみられることがあります。

「年齢のせいかな」と思われることもありますが、以前と比べて明らかに動作が遅くなっている場合には、一度相談することをおすすめします。

③ 筋肉がこわばる(筋強剛)

腕や足などの筋肉がこわばり、身体を動かしにくくなることがあります。

診察では、医師が患者さんの腕などを動かし、筋肉の抵抗感を確認します。

④ 歩き方が変わる

歩幅が小さくなる、歩く速度が遅くなる、腕の振りが少なくなるなどの変化が現れることがあります。

症状が進行すると、歩き始めるときに足が出にくくなったり、方向転換が難しくなったりすることもあります。

パーキンソン病は症状だけで診断できる?

パーキンソン病の診断では、症状と神経学的診察が非常に重要です。

実は、パーキンソン病には「この検査をすれば確実に診断できる」という単独の検査があるわけではありません。

そのため、診察では次のようなことを詳しく確認します。

① いつから症状が始まったのか

② どのような症状から始まったのか

③ 左右どちらから症状が始まったのか

④ 症状が徐々に進行しているのか

⑤ 歩き方や手の動きに変化があるか

⑥ 手の震えがどのような状況で起こるか

⑦ 日常生活にどの程度影響しているか

こうした情報を確認し、神経学的な診察を行ったうえで、パーキンソン病らしい特徴があるかを判断します。

左右差が診断の手がかりになることがあります

パーキンソン病では、症状が左右同時に始まるのではなく、最初は片側の手足から現れることがあります。

例えば、

「右手だけが震えるようになった」

「右足が動かしにくくなった」

「右腕の振りが少なくなった」

といった症状です。

その後、時間の経過とともに反対側にも症状が現れることがあります。

もちろん、左右差があるからといって必ずパーキンソン病というわけではありません。

しかし、症状の左右差や時間経過は、診断を考えるうえで重要な情報になります。

パーキンソン病では運動以外の症状もあります

パーキンソン病では、手の震えや動作の遅さだけでなく、運動とは直接関係しない症状がみられることがあります。

例えば、

① 便秘

② 嗅覚が低下する

③ 立ちくらみ

④ 睡眠中に大きく動いたり、声を出したりする

⑤ 疲れやすい

⑥ 気分が落ち込みやすい

⑦ 排尿に関する症状

などがあります。

これらの症状はパーキンソン病以外でも起こるため、これだけで診断することはできません。

しかし、運動症状と合わせて確認することで、診断の手がかりになることがあります。

CTやMRIでパーキンソン病がわかる?

パーキンソン病の診断では、CTやMRIなどの画像検査を行うことがあります。

ただし、画像検査で「パーキンソン病そのもの」を直接確認できるわけではありません。

画像検査の大きな目的の一つは、パーキンソン病と似た症状を起こすほかの病気がないかを確認することです。

例えば、

① 脳梗塞

② 脳腫瘍

③ 正常圧水頭症

④ その他の脳の病気

などが隠れていないかを確認します。

そのため、CTやMRIが正常だったからといって、パーキンソン病ではないということではありません。

DATスキャンなどの検査が行われることもあります

パーキンソン病が疑われる場合、症状だけでは診断が難しいケースもあります。

そのような場合には、ドパミン神経の働きを調べる「DATスキャン(ドパミントランスポーターシンチ)」などの検査が診断の参考になることがあります。

DATスキャンでは、脳のドパミン神経の働きが低下しているかどうかを画像で確認します。

ただし、DATスキャンだけでパーキンソン病を確定診断するわけではありません。

診察や症状の経過、ほかの検査結果などと合わせて総合的に判断します。

パーキンソン病と似た病気にも注意が必要です

手の震えや動作の遅さなどは、パーキンソン病以外でも起こります。

例えば、

本態性振戦

手などの震えが主な症状となる病気です。

パーキンソン病とは震えの出方が異なることがあり、診察によって区別していきます。

薬剤性パーキンソニズム

薬の影響によって、パーキンソン病に似た症状が起こることがあります。

そのため、現在使用している薬を確認することも重要です。

パーキンソン症候群

パーキンソン病と似た症状を起こす病気がいくつかあります。

これらでは、症状の進み方や症状の組み合わせなどに違いがみられることがあります。

このように、パーキンソン病の診断では、似た病気との区別も大切になります。

診察では「歩き方」や「手の動き」も確認します

パーキンソン病の診察では、一般的な診察だけでなく、身体の動きを詳しく確認します。

例えば、

① 歩くときの歩幅

② 歩く速さ

③ 腕の振り方

④ 方向転換

⑤ 椅子から立ち上がる動作

⑥ 指を繰り返し動かす動作

⑦ 手足の筋肉のこわばり

⑧ 姿勢やバランス

などを確認します。

一つの症状だけではなく、さまざまな動作を確認することで、パーキンソン病に特徴的な運動障害がないかを調べます。

「年齢のせい」と思わずに相談しましょう

パーキンソン病の初期には、症状が軽く、「年齢のせいかな」と感じてしまうことがあります。

例えば、

「以前より歩くのが遅くなった」

「最近、片手が震える」

「歩くときに腕を振らなくなった」

「細かい作業に時間がかかるようになった」

といった変化です。

もちろん、これらの症状がすべてパーキンソン病というわけではありません。

しかし、以前と比べて身体の動きに明らかな変化がある場合には、一度専門医に相談してみることをおすすめします。

早い段階で原因を確認することで、適切な治療や生活上の工夫につなげられる場合があります。

このような症状がある場合はご相談ください

次のような症状が続いている場合には、脳神経内科への相談をおすすめします。

① 安静にしているときに手が震える

② 以前より動作が遅くなった

③ 歩く速度が遅くなった

④ 歩幅が小さくなった

⑤ 歩くときの腕の振りが少なくなった

⑥ 身体がこわばって動かしにくい

⑦ 椅子から立ち上がるのが大変になった

⑧ 以前より細かい作業がしにくくなった

こうした症状があるからといって、必ずパーキンソン病というわけではありません。

しかし、症状の原因を確認するため、一度診察を受けることが大切です。

まとめ

パーキンソン病の診断では、手の震え、動作の遅さ、筋肉のこわばり、歩行の変化など、身体の動きを詳しく確認します。

特に、

① どのような症状があるのか

② いつから症状が始まったのか

③ 症状が左右どちらから始まったのか

④ 時間とともにどのように変化しているのか

といった情報が重要です。

パーキンソン病には、診断を一つの検査だけで確定できるような検査はありません。

必要に応じてCTやMRI、DATスキャンなどの検査を行い、ほかの病気との区別をしながら総合的に診断していきます。

「最近、手が震えるようになった」「動作が遅くなった」「歩き方が変わってきた」など、気になる変化がある場合には、年齢のせいと決めつけず、一度ご相談ください。

当院では、脳神経内科の診察を通して、症状の経過や身体の動きを丁寧に確認し、必要に応じて画像検査なども組み合わせながら、症状の原因を調べていきます。

当院は脳神経疾患・消化器疾患を専門とするクリニックです。生活習慣病や発熱、健診など一般内科に関しても対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
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